2月の節分飾りで使うヒイラギ!特徴や似ている種類との見分け方


節分に玄関先に飾る「節分飾り」。

本州ではお馴染みの飾りです。

今回は節分飾りに使うヒイラギについて、特徴や似ている種類との見分け方をお伝えします。

「節分飾り」は魔除け

「節分飾り」は、焼いたイワシの頭とヒイラギをつかうので「柊鰯(ひいらぎいわし)」と呼ばれています。

また、鬼が焼いたイワシの臭いを嫌うことから「焼嗅(やいかがし)」とも言われます。

「節分飾り」はトゲのあるヒイラギと焼いたイワシの臭いを嫌う鬼を寄せ付けないように「魔除け」として、節分から2月末ごろまで飾られます。

※飾る時期は地域差があります。

ヒイラギとは?

ヒイラギはモクセイ科モクセイ属の常緑広葉樹です。

緑の光沢のある葉に鋭い鋸歯(きょし:葉の縁のギザギザ)があります。

老木になると鋸歯がだんだんとなくなります。

12月ごろに花が咲きますが、白色で小さいのでほとんど目立ちません。

梅雨~初夏に1㎝ほどの黒紫色の実をつけます。

ヒイラギを漢字で書くと「柊」です。

ヒイラギに似た種類

ヒイラギモクセイ

ヒイラギと同じくモクセイ科モクセイ属の常緑広葉樹です。

庭の生垣に使われていることが多いです。

葉の形や性質から、ヒイラギとギンモクセイの雑種と考えられています。

ギンモクセイ

ヒイラギと同じくモクセイ科モクセイ属の常緑広葉樹です。

庭木や街路樹として植えられています。

花はキンモクセイに似ていますが、色は白色です。

ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテンは、ヒイラギと違いメギ科ヒイラギナンテン属の常緑広葉樹です。

樹高は約1.5mで、大きくても4mほどの低木です。

葉は鳥の羽のように並んでつく奇数羽状複葉です。

セイヨウヒイラギ

セイヨウヒイラギは、ヒイラギと違いモチノキ科モチノキ属の常緑広葉樹です。

別名セイヨウヒイラギモチ。

赤い実と共に、クリスマス飾りでよく目にします。

アメリカヒイラギモチと共にホーリーと呼ばれています。

ヒイラギとの見分け方

ヒイラギとヒイラギモクセイ

ヒイラギ
ヒイラギモクセイ

ヒイラギとヒイラギモクセイの見分け方は、葉です。

ヒイラギの葉はヒイラギモクセイに比べて小さく、鋸歯も深いです。

ヒイラギとギンモクセイ

ヒイラギ
ギンモクセイ

ヒイラギとギンモクセイの見分け方は、葉です。

ヒイラギの葉はギンモクセイに比べて小さく、鋸歯も深いです。

ヒイラギとヒイラギナンテン

ヒイラギ
ヒイラギナンテン

ヒイラギとヒイラギナンテンの見分け方は、葉のつき方です。

ヒイラギは枝から色々な角度で葉がついており、ヒイラギナンテンは鳥の羽のように整列しています。

ヒイラギとセイヨウヒイラギ

ヒイラギ
セイヨウヒイラギ

ヒイラギとセイヨウヒイラギの見分け方は実の色です。

ヒイラギは黒紫色、セイヨウヒイラギは赤色の実をつけます。

おわりに

節分飾りに使うヒイラギ。

ヒイラギに似ている種類はたくさんあります。

どの樹種も葉に鋭い鋸歯があり、触れると痛いです!

鬼も逃げ出すトゲトゲの葉、是非飾って鬼を除けてください。


PAGE TOP